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2010年で三度目の開催となった「旧香港上海銀行長崎支店記念館ホール」でのコンサート。自身が夏に産まれた事も関係しているのかもしれませんが、夏は大好きな季節。そんな季節に長崎らしさ溢れるこの会場でライブを開催できるこ とは大きな喜びです。 コンサートでは会場の定員を大きく上回るお客様にご来場を賜りました。そのお客様と共に過ごした時間をCDに封じ込めてしまうことができればと思い、今回のCDのリリースとなりました。 2010年の夏がここにあります。
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長崎を拠点とする劇団「F'sCompany」2010年公開作品「ワレラワラルー」の音楽を全編担当いたしました。
ここでは、曲を作るにあたって思い描いたことをお話いたします。今回の依頼をいただいて、まず台本を読んで演出の福田氏より、音楽・音が欲しい箇所の指示を受け作曲にとりかかりました。台本の中身の通り、ワラルーと人間がスイッチする場面転換、さらにはワラルーと人間が交錯する場面、それらを音楽で現すという使命を最初にもらいました。手法としては二つの楽曲を作り、それらの順番を変える、それらをミックスするというやり方で臨みました。3曲目の人間のテーマは「C、F、E、A」(ドファミラ)という音列がモチーフとなってます。このモチーフは全体を通じてテンポを変え、キーを変え何度も現れます。音楽全編を結びつける背骨の役割を果してもらいたかったのです。またワラルーのテーマは5曲目に現れます。ワラルーが跳ねる様を「付点8分音符+16分音符+16分音符+16分音符」というリズムにしました。このリズムもオープニング曲の最初のフロアタム、そして途中から現れるトライアングル、スレイベル(鈴)がこのリズムを刻んでいます。ワラルーのテーマも全編を繋げる背骨となってもらったのです。二つのテーマが決まると、全体の楽曲が出来上がるのに時間を要することはなくなりました。テンポ、調性、楽器構成を緩急、粗密させることでムード(雰囲気・思い)を出しました。全編を通じて気をつけたことは演劇をいかに邪魔せずに、しかも音楽でも主張することができるかという点でした。和音(複数の音程)を奏でている楽器(今回はピアノ)は、全体を通じて18のエンディング曲にしか現れません。そこまで緊張感を持って音楽が連なり、エンディングで開放される効果が出ればと思いそういたしました。さらに言うと、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットは自由に跳ね回るワラルーたち、コントラバスは大地、パーカッションは命の鼓動を表すように曲を綴りました。全ての曲は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、コントラバス、エレキベース、ドラムス、パーカッション2名、ギター、ピアノ、の各奏者で実際に生でも演奏できる内容となっています。いつの日か生演奏で音楽をつけることが出来ればとも、密かに思っています。創作の具体的手法は、私がPC内でデータを打ち込み(作編曲しながら)、そのデータをMaicouMusicの唐川氏に渡し、音色を差し替え、ミキシング・マスタリングをしてもらうという流れでした。唐川氏に多くの力を貸してもらったことをこの場を借りてお礼申し上げます。
最後に、演劇全編に全てオリジナル楽曲を創作するというエキサイティングな関わりを持たせていただいたことに感謝すると共に、またこのような機会があることを願ってやみません。
15/Jan.2011

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